
はじめに印鑑の表面(印面)を擦ります。 仕入れたばかりの新しい印鑑でも、印面が微妙に反っていたりするので、平らになるようにします。 もちろん印鑑に対して垂直になるように擦らなければいけないので、これだけでも素人ではなかなか難しい作業です。

つぎに、平らにした印面に朱墨を塗ります。 第三工程「字入れ」で印面に文字を書き入れるための下準備です。 字入れは墨(黒)で書き込むため、赤い墨で塗ります。

印鑑を篆彫台に挟み、赤く塗った印面に筆で文字を書き入れます。 字は、左右反転した文字を直接書き込みます。 このとき、印鑑の枠は書き込みません。
複雑なものは、字入れの前に「字割り」をします。 字割りとは、文字を配置するレイアウト枠のことで、印刀や鉛筆などで書き入れます。

字入れした文字を傷つけないように、文字の周りを印刀で彫ります。 印面の枠は、長年の技術と勘をたより に同じ太さで彫り上げます。

荒彫りをした後は印面がざらついているため、軽く擦って印面を整えます。

黒水牛は彫ると白っぽくなるので、彫跡に墨を塗って奇麗にします。

彫り上げた印面をはっきりさせるため、黒水牛には朱墨を、柘・オランダ水牛・象牙には墨を印面に塗ります。

最後に、彫った文字を奇麗に整えます。 丸印は木挟み(写真)に、角印は竹挟みに印鑑を挟み、仕上げ刀と呼ばれる印刀を用いて奇麗に仕上げます。 かなり細かい作業です。
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